VW T-Cross ウインカー故障【続編】:今度は左側も…左右全滅と取り外した基板の観察
導入
先月末、愛車の「VW T-Cross(Tクロス)」で右側ウインカーが突然故障し、LED制御基板の交換で64,000円の痛い出費になったという記事を書きました。
参考:VW T-Cross ウインカー故障と修理の記録:6年目の思わぬ出費
「これでしばらくは安心だろう」と胸をなでおろしていたのも束の間……それからわずか1ヶ月も経たないうちに、メーターパネルに再び見覚えのあるウインカー警告灯が点灯しました。
車を降りて確認してみると、最悪の予想が的中。今度は反対側の「左側ウインカー」が完全に沈黙していました。** まさかの短期間で、左右両方のフロントウインカーが揃って全滅してしまうという事態に見舞われました。
graph LR
subgraph VW_T_Cross [VW T-Cross 2019年式 (約6年・6万km)]
RightLED["右ウインカー基板(2026年9月故障: 64,000円)"]
LeftLED["左ウインカー基板(2026年10月故障: 連鎖故障)"]
end
RightLED -->|1ヶ月も経たずに| LeftLED
LeftLED -->|外観は焦げなし綺麗| Inspection["基板内部の電子回路故障(左右合計で約13万円の出費)"]
取り外した故障基板を観察してみる
今回は故障した左側の部品(ヘッドライト内部のLED制御基板ユニット)を取り外して確認する機会があったため、じっくりと写真に収めて状態を観察してみました。

基板を観察して分かったポイントは以下の通りです:
-
はっきりと刻印された「LEFT」の文字**:上下2枚の基板それぞれに「LEFT」と白文字でシルク印刷されており、左側ヘッドライト専用の基板であることがわかります。
-
サプライヤーは大手Valeo(ヴァレオ)製:基板中央には「VALEO」のロゴと「B120845-B」という型番が刻まれています。
-
刻印「19 19」:おそらく2019年第19週前後の製造ロットを意味しており、2019年3月登録の車両製造時期とぴったり合致しています。
-
焦げや焼損の痕跡は全くなし:LED素子(アンバー色とDRL用と思われる素子)やチップ抵抗、コンデンサ、4ピンコネクタ周辺をくまなくチェックしましたが、熱で黒く焦げたような跡や変色、ハンダクラックなどの目に見える物理的なダメージは一切見当たりません。表面は至って綺麗です。
見た目には全く異常がないにもかかわらず、実際には点灯せずエラーを吐いてしまう。まさに「電子基板の内部トラブル(ICチップや微細回路の劣化・故障)」の典型例と言えます。
なぜ短期間で左右両方が壊れてしまったのか?
右側が壊れた際、頭の片隅で「左側も同じくらい年数が経っているから、いずれ壊れるかもしれないな…」とは思っていました。しかし、まさか1ヶ月も置かずに連鎖するとは思いませんでした。
冷静に考えてみると、以下の理由からこれは必然のタイミングだったのかもしれません:
- 完全な同一ロット・同一パーツ:左右で使われている電子部品や半導体素子は、同時期に同じ工場ラインで作られたものです。
- 全く同一の使用環境:走行距離(約6万キロ強)も、通電時間も、受けてきた熱ストレスや走行時の振動も、左右ほぼ均等にかかっています。
つまり、片方の設計寿命が尽きたということは、反対側の寿命もすでに限界ギリギリだったということです。
現代車の維持費のリアル:バルブ交換とは桁が違う
前回の右側修理にかかった費用は 64,000円 でした。** 今回の左側も同様に基板ユニットの交換を行うとなると、左右のウインカー修理だけで合計約13万円**という、なかなかに強烈な出費となります。
ひと昔前の車であれば、ウインカーが球切れしても「数百円のバルブを買ってきて自分で数分で交換」で済みました。** しかし、LED化とデザインの自由度向上、複雑な電子制御(シーケンシャルやDRLとの統合)が進んだ現代の輸入車では、「単なる球切れ」ではなく「高額な電子基板アッセンブリの交換」**になってしまうのだと、身をもって痛感させられました。
まとめ
-
T-Cross(VW車)で片側のウインカーが故障したら、反対側もすぐに寿命を迎える可能性が非常に高い
-
外観上は焦げや変色もなく綺麗に見えても、基板内部の電子的な寿命で突然死する
-
6年・6万km前後は、電装系モジュールのひとつの節目・故障リスクが高まる時期
T-Crossや同世代のフォルクスワーゲン車にお乗りの方、あるいはこれから中古車としての購入を検討されている方は、「片側が壊れたらもう片方の予算(合わせて10万円超)も視野に入れておく」ことを強くおすすめします。