title: ロマン全振り!MicroATXに強引にDual GPUを詰め込んだ話
categories: 自作PC
tags: 自作PC, LLM, VRAM, GPU
ロマン全振り!MicroATXに強引にDual GPUを詰め込んだ話
導入:12GBをフルに使って巨大なLLMを動かしたい!
自作PCの醍醐味といえば、限られたスペースにいかに自分の理想(ロマン)を詰め込むかですよね。
最近、私はローカル環境でAI(LLM)を動かすことにハマっています。現在動かしているのは Qwen3 (14B) などのパラメータ数の大きなモデル。これらを快適に動かすには大量のVRAMが必要になります。
私のメインGPUは12GBのVRAMを持つ RTX 3060。しかし、ブラウザを開いたりモニターへ映像を出力したりするだけでもVRAMは消費されてしまい、LLMに割り当てられる容量が減ってしまうのが悩みでした。
本題:16GBの夢と、辿り着いた「完全な役割分担」
「12GBの3060と4GBの1650を合わせれば、16GBのVRAMになってもっと巨大なモデルが動くかも?」と考える方もいるかもしれません。実は私も少し試してみたのですが、やはりスペック差が大きすぎて1650側が足を引っ張ってしまい、生成速度が落ちて実用的ではありませんでした。薄々予想はしていましたが、案の定という結果です。
そこで辿り着いたのが、「完全な役割分担」という最適解でした。
「GTX 1650にはモニターの映像出力だけを任せる。そして、RTX 3060は映像出力を一切せず、12GBのVRAMを『すべてLLMの計算専用』としてフルに使い切る!」 という、ロマンあふれる贅沢な使い方です。
ケースのフロントUSBを「生贄」に捧げる
しかし、愛機はコンパクトさが売りの MicroATX マザーボード&ケース。
上段の1スロット目(メイン)に巨大なRTX 3060を鎮座させ、2枚目のスロット(下段)にサブのGTX 1650を挿そうとすると、マザーボード下部の極太なフロントパネル用USB 3.0ケーブルと完全に干渉してしまいます。
そこで私が下した決断は、「フロントのUSBポート、使えなくてもいいや」という割り切りでした。
思い切ってケース前面のUSB接続ケーブルを引っこ抜き、フロントポートを沈黙させることで、下段のGTX 1650がギリギリ収まる物理的なクリアランスを確保したのです。
まとめ:ロマンのためなら利便性も捨てられる
MicroATXケースでのDual GPU(RTX 3060 + GTX 1650)構成。映像出力を1650に任せることで、RTX 3060の12GBをフル活用し、Qwen3 14Bクラスの巨大LLMをサクサク動かせる最高のローカルAI環境が完成しました。
フロントUSBポートを失うという「引き算の美学」が必要でしたが、不可能なはずの構成を実現できたときの達成感は格別です。もしあなたもVRAM不足に悩んでいるなら、何かを犠牲にしてでもDual GPUのロマンを追求してみてはいかがでしょうか?